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ゆりかご


リビングで娘のおしめを換えながら、彼はつぶやいた。
「子供が子供でいられる時なんてあっという間だよな〜」

すると、換えのおしめを持ってきた彼女が彼のそばに
腰を下ろし、娘をあやす。

「あぶぅ〜」
娘は大好きな母親を視界に捉えると、
その茶色い髪の毛に手を伸ばす。

母親も娘の頭をなでなですると、
娘は嬉しそうに笑う。

そんな様子を見ながら、彼はおしめのテープを張り、
「おっしまい!!」
といって、娘を抱き上げると、
くるっと彼女に背中を向ける。

「あぁ〜ムウ、ずっる〜い!!」
と彼女が叫ぶと、

抱きすくめている娘と共に、彼女の方をみる。

「今はぱぱとスキンシップの時間で〜す」
娘の手を持って、彼女にバイバイと手を振らせる。

すると今度は、彼女がぷぅっと膨れ、
娘を抱きすくめている彼の背中に、
ごろっと背中をつけた。

"あったかい…"と彼の背中にもたれかかると、

「なぁ、マリュー?」
彼が彼女を呼ぶ。

「どうしたの?」
そう答えながら、彼の背中からきゅっと抱きしめる。

「ちょっと、こうしてて。あったかい。」
彼の肩越しに、娘がうつらうつらしているのが見える。

「あっ、お眠かしら。」
「おれも、眠いな…」
と彼が大あくびをする。

「このまんま、寝ちゃおっか」
と提案すると、そのまま娘を抱いたまま後ろに
ごろんと転がろうとする。

押しつぶされそうになったので、
"えいっ"と前に体重を掛けてみると、
もう一回後ろに転がろうとする。

ゆらゆらと二人がしていると、
娘がぱっちりと目を開けた。

「「あっ、起きちゃった…?」」

しかし、次の瞬間また目をゆるゆると閉じた。

「「ふぅ…」」
二人でため息をつくと、

「やっぱ、ちょっと眠くなってきちゃったかも」
とマリューもふわぁっとあくびをする。

「あっ、うつっちゃったな。」
と二人微笑みながらリビングにごろりと横になった。



ムウマリュのファミリーしか妄想出来ない
今日この頃です。

ムウさんの体全体で愛娘のゆりかごに
なってる、そんな感じです。

ムウさんの娘ベタ甘設定はどうやら、
てるてる×少年の正吾+しのぶから捻出されるらしく
マリューさんは松子さんの如く厳しい面もあり
ムウのようにべたべたと可愛がる面もあり。
今回は何か二人とも娘とパートナーが可愛くて
べたべたしているそんな情景です。