女房酔わせた朝。その2
「おはよ」
ごろりと彼女の脇に横になる。
「……」
彼女はぼんやりと彼を見ながら、
彼の金色の髪の毛に手を伸ばす。
そして、そっと抱きしめた。
そんな彼女をぎゅっと抱きしめ返す。
「えっと、その……昨日はごめんなさい…」
彼の耳元で、彼女はそっと謝る。
「途中までは…その…」
ゆっくりと体を離して、彼女の顔をじっと見る。
じわっと赤みを帯びてくる彼女を見ながら、
ぷうっと噴出すと
「二人の寝顔ずっと見てたよ。」
そういいながら、ひとつくちづける。
「でもさ、余計悶々とした。」
少しふくれっつらをしたら、彼女がくちづけてくれた。
「わたしも。ひさしぶりにムウと…その…」
照れる彼女。たまらなく愛しくてまたくちづける。
その先の言葉も聞きたかったけれど、
言葉より先に、触れたくて…。
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